A、Obertraun Bike Arena

Obertraun Bike Arena。
先の日曜のレースが行われた場所に敢えて再び向かった。
ここは日本には存在しない、世界を見渡しても珍しい難コース。12EUROでシャワーやジムを含めて一日使える常設エリア。
亮はレースで経験したここを、更にポイント毎に復習しながら、全体図をしっかりと描いて流れをスムーズにしていく。難しいラインは何度も繰り返し、納得行くまで反復。
技術ではなく、走り方のバリエーションを増やしていく。さすが亮、トレーニングを進める程に肩の力が抜けて、走りに余裕が生まれた。もしも来期、ここでレースする機会があるなら、亮はどれだけポディウムに近づくか楽しみな走り。
恩田は初めてここを走る。恐怖心が生まれるロックセクションやダウンヒル。侵入速度からロックの選び方、ウェーブ利用による加速など彼にとっては日本では絶対に経験出来ない環境で走り込む機会になった。
パワーではなく、目線。恩田らしいパワフルな走りに加え、繊細なサーチエンジンを磨くトレーニング。パート毎に見れば、亮よりも速い箇所もある。彼曰く、日没まで走りたいと言っていた。
こうして、あっという間に一日が過ぎていく。