T、Cyprus Stage3、Stage4
キプロスでのステージレース最大の山場Lythrodontasを舞台にした3日目のXCP50.7㎞。
結果、アンカー2選手はこのレースをノントラブルで完走。平野選手61位、沢田選手65位でこの日をフィニッシュした。
満足のいくリザルトは残せていないが、今ある能力・体調で完走したこと、ワールドカップ並みの非常に高いレベルで追い込んでいることは評価できる。そして次への絶望感はなく、希望と進化を感じてクールダウンできていることが収穫でもある。
一方、サポートも半端ではなかった。農耕車しか通らないだろう、とても危険なオフロードを時速40㎞以上で走らせないと次のフィードゾーンに間に合わない。完全にラリーの様相だった。ホイールベースの長いピックアップトラック4WDでも4輪ドリフトする。恐怖を感じる時間は常に数十分間続く。これらは日本では絶対に体験できない環境だろう。できれば次の機会ではLANCIA Deltaを持ち込みたい・・・。
最終日のXCOを残した段階でアンカーは総合75位、77位。リザルト上、40位までに与えられるUCIポイントの獲得は極めて困難になった。であるからこそ、最終XCOでは総合順位を意識する必要はなくなり、今できる走りに集中するよう指示した。無論XR9は完璧に仕上げる。
また、TREK山本選手はXCOで20番台に入れば総合40位内を射程にできる位置で3日目をフィニッシュ。残念ながら彼らしくなく、後半のダウンヒルで意図しないライバルをパスした瞬間に外れたラインでパンクに見舞われてしまった。しかし、どんどん追い込める体調になってきている彼の現時点のポテンシャルを最大限引き出せるよう朝までバイクのセッティングを行った。
キプロス最終日、4日目のXCOは、スタートループ+5.9㎞×5周回で行われた。1周回の獲得標高は217m。日本ではまずない岩と土、そして3Dなコースレイアウト。
結果、平野選手64位、沢田選手59位。総合では67位、61位でこのレースの全日程を終えた。
TREK山本選手は、ファストラップは出遅れたが、中盤のプッシュで順位を上げ25位でフィニッシュ。総合では39位に入り込み、UCIポイント獲得に成功した。
現時点での実質世界一を決めるレース。しかも総合能力を試される場で、アンカーの前には60名程の壁があることが事実。日本に帰れば、3選手ともトップを競い合う立場になるが、ここではノンプロレーサーが3名に混じる。
やはり、世界レベルのレースでなければ理解できないことがある。
予期しないこと、トラブル、瞬時の判断、適応力、精度、緊張感、鈍感力。。。
もっと、もっと世界に挑戦して行かなければならない。経験しただけではダメだ。その先の進化を求めて次の新しい自分を射程にしなければ強くなれない。
「ジャパン」を背負う彼らとの緊張と楽しさに満ち溢れたキプロスでの日々。
最後の夜は皆で晩餐。(ずっと自炊だったからね)キプロスのローカルメニューのフルコースで乾杯した。本当に綺麗なキプロスの星空が祭りの後の寂しさを増幅させるのだろう。
また、必ず戻っくるぞ、キプロス!
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