2015年12月7日月曜日

A、第21回全日本シクロクロス選手権決勝

2015年12月6日(日)。5年をかけてこの日に到着。
そして、この21回全日本選手権は前夜の雨でお膳立てされた絶好のコンディションで迎えた。
結果、97名(DNF4名)という過去最大人数がエントリーしたエリート男子を制したのは竹之内選手(ベランクラシック・エコイ)。彼は飯山で5連覇を達成した。
実はこの飯山のコース、竹之内選手の前に9連覇を達成した元アンカー辻浦選手をファーストゲストとしてレースを走ってもらっている。彼のワールド実績から飯山の環境を評価してもらうためだった。コース監修にはマッサ三船氏も加わり、二人で杭打ちした。その思い出を引き継ぐように竹之内選手が飯山を躍動している姿を見るのはとても感慨深いもの。彼とは過去にIRCタイヤでのつながりもあり、クレバーで優しい彼の笑顔が全く変わっていないことも嬉しかった。
U23は悲願の沢田選手(アンカー)が制した。最大ライバルとしていたシマノ横山選手は中学生時代からこの飯山のサーキットを知っているし、昨年の大雪の中を圧勝した高い技術をもっている。最近成長著しい地元の竹内選手もモチベーションが高いし負荷の強い環境への適応力がある。その混戦の中を降車位置を綿密に計算し、最後まで集中した走りをみせて圧勝した。アンカーファミリーとして、彼はこの飯山に華を添えてくれた格好だ。(アリガトウ!!)
レースエリート女子は19歳の新鋭坂口選手(パナソニックレディース)が6名の実力者を振り切って優勝。エントリー26名は従来の倍の人数だったが、周回を重ねるごとにパックは崩れ、彼女のレースが展開された。
ジュニアは織田選手(AboveBikeStoreCycleClub)が他選手と一枚違うテクニックで制した。フォトグラファーのお父さんもカメラを構えずフィニッシュを迎えていたのが印象的だった。
飯山での全日本選手権は、全てのカテゴリーで実力者が本領を発揮しての勝利になった。
各カテゴリーでたった一人のナショナルチャンピオンが決まった。
これは飯山がオーセンティックなシクロクロスに適した環境を作り上げることが出来た証拠だと思う。そして、それは素晴らしいスタッフチームが成功をもたらしたものだろう。
太陽が昇らない時間から準備するスタッフ。タンクの給水のために食事も摂らないでいるボランティア。常にコースラインから目を離さないコースマーシャル。素晴らしく連携のとれたコミッセールチーム。ミスのない本部総務委員。1秒も座らないDJ。言葉を止めないMCと友情出演のレース解説。危険地点で待機するドクター。手厚い協賛のスポンサーは出展エリアでレースの雰囲気を盛り上げる。地元の若者メンバーは屋台で飯山らしいオモテナシを提供し続けた。
目の前で、このたった数時間でたった一人のナショナルチャンピオンを決めるレース。
自分は現役時代、選手として日の丸を手にすることは出来なかったけど、こうして全日本選手権を開催することが叶った。
でも、それは自分の力ではなかった。非常に多くのサポートがこの飯山大会を成功に導いた。やはり選手として走っていた時と同じ。人は一人では何も出来やしない。
素晴らしいスタッフ、関係者との出会いに心から感謝したい。
そして、予想を超える多くの観客にも感謝したい。
皆様、飯山の2日間をありがとうございました!



















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