T、World Cup Cairns 決勝
2016ワールドカップ開幕戦ケアンズが終了。
結果、アンカーはエリート平野選手が67位、U23沢田選手が26位でフィニッシュ。
エリートはアルカンシェルを着るニノが終始レースを支配して開幕戦を制した。誰よりも余裕があり、小さなキャニオンでトリックを決めるなど、見せ場をつくりながらポディウムを獲った。
そして、日本からはスタートに成功し、シングルを狙える位置で展開したTREK 山本選手がWC自己最高の15位を獲得した。チームというより、JAPAN として、彼が走る姿を目の前で見守ることの嬉しさを噛み締めた。
ゼッケンNo.1のアブサロンは序盤のパンクで大きく遅れたが、中盤からニノより速いファストラップを刻み続け、ヨーロッパチャンピオンのブルージャージで3位表彰台に上がった。
アンカーはベストな状態で完走し、願わくばUCIポイント獲得を目標にしたが、二人とも得意のスタートダッシュが不発。ワールドカップらしい序盤のぶつかり合いで落車や渋滞も重なり先頭パックから大きく離され、UCI ポイント獲得はならなかった。
しかし、沢田選手は中盤からラップを安定させ、後半戦は10位前後の選手とイーブンラップを展開した。昨年よりも、最後まで粘りのある走りが出来るようになっている。
平野選手はアジア選手権に標準を合わせた計画的な走りを展開。中盤のヒルクライムでのパワフルな走りを試したかったが、フィニッシュまで体調を鑑みながらコースを見極める走りとなった。
そして、このレースで本格的にシェイクダウンしたXR 9は一切トラブルフリー。27.5としては完成の域にある品質と、世界で戦えるポテンシャル、耐久性が確認出来た。今回は2選手ともシングルギア34Tを選択し、フォークは120mmトラベル。現在のワールドコースにリジットバイク27.5で挑むなら、この組み合わせが一番裏切らない。
また、キプロスに続き、グリーンドライブの潤滑耐久性も証明された。このオイルはこれまでの潤滑オイルからはかけ離れた高性能。チェーンリンクとプレートの摩擦抵抗値が極限まで低くなり、触らせてもらったワールドカップのどのファクトリーよりもチェーンドライブは優れていた。
正直、ここはマウンテンバイクレースの世界最高峰の場。その参加数と厚みから、オリンピックや世界戦よりもレベルが高いだろう。
そのスタートラインにつくことは、単なるチャレンジや冒険、経験ではいけない。ワールドカップという場所を理解して、しっかりとした計画を立て、決勝までの調整を最大努力しなければ、参加する意味がない。機材には微塵の不安もあってはいけない。
それは、ここの全てがプロの仕事場だからだ。
残念ながら今のアンカーには成績として世界に名を響かせる力はない。
でも、ワールドカップに日本人が走るということ、ケアンズで体感した全てを次の国内J開幕戦朽木と、アジア選手権でのモアパワーに換えることは出来る。
パーソナルスポンサー、ビジネスパートナーをはじめ、本当に沢山の理解者、ファンの支えに感謝したい。
今、
ケアンズから日焼け顔で一時帰国。
週末はいよいよ、菜の花飯山サイクルロードレース、全日本学生ロードレースカップ飯山ラウンド10周年記念大会。
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