2016年7月12日火曜日

T、柱松行事

3年に1度、7月中旬の日曜日、小菅神社では柱松柴灯神事が行われる。
その前週は、祭りの象徴となる2本の柱松建て。
この小菅神社は、戸隠や飯綱と並ぶ北信濃の三大修験場として繁栄した由緒あるところ。あの上杉謙信もここで必勝祈願の願文をあげている。
柱松行事(祭り)は国重要無形民俗文化財となり、この地域そのものも国重要文化的景観に選定されている。しかし、現在は高齢化のすすむたった60戸の小菅集落と、その周辺の縁の深い集落が1400年の歴史を守り引き継いでいる。
自分もこの準備に向かった。
柱松となる草雑木は村総出で刈り取り、締め縄は深い山中に地生えする山ブドウ蔓を使う。この祭りで使う長くて丈夫な山ブドウ蔓は、隣の集落が担当し、何年も掛けて守り育てて持参する慣わし。
2本の柱松も、作業も、どの集落がどう分担するかは決まっており、重機も人工物も使用せず自然のものを人の力だけで建立する。
そう、本番の祭りも素晴らしいのだが、この準備での人々の動き、言動にとても感動する。
喧嘩が起きる。「そうじゃない、こうしろって言ってるだろ!」「何やってんだ!」「どけっ!」
純粋に、全ての人がこの柱を天に向かって立たせることのみを思い、一心不乱で何時間も格闘している姿。
女性も大汗をかいている。硬い山ブドウ蔓を槌で数時間もたたき、柔軟性を与えて縄として使えるように加工している。
年寄りの知恵と経験から来る意見は的確で、若者のパワーだけでは決して敵わない。
柱松が建てられた。
ほんの少しだけ神に触れたような厳かで爽やかな気持ちのよい週末に感謝。













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