2016年12月11日日曜日

T、全日本シクロクロス選手権決勝

第22回全日本シクロクロス選手権大会が終了。
結果、エリートとして初めて全日本を走るアンカー沢田選手が優勝。小さな頃から目指してきたナショナルチャンピオンの称号を手にした。そして、アンカーとしては辻浦選手以来のチャンピオンジャージ奪還となった。
2位は弱虫ペダル前田選手、3位はブリッツェン小坂選手。
アンカーは先週行われたシクロクロスミーティング飯山大会に続き、この選手権は沢田・鈴木の2名の選手がエントリーし、スタッフはMTBとロードのハイブリッドフル体制。今できる最高の準備でこの日を迎えることができた。
飯山から宇都宮にバトンした全日本選手権の会場となった道の駅宇都宮ろまんちっく村は、室内プールや温泉施設や直売所もある大型保養施設をもつ広大な公園。芝生広場と隣接する林とドックランエリアなどを組み合わせた勝負所の少ない3kmスピードコース。しかし芝生のキャンバーにS字を描くようなレイアウトがされたり、芝生を高速スピードで流れないように細かいコーナーを多用するデザイン。砂場も設けられ、全体的に素直に流れない細かい杭打ちがされており、ストレスを掛ける場所が多い。
昼過ぎに日陰になる斜面の芝生の根はあまり深く伸長しておらず、レースが重なるとルーズマッドが露出し、粘質の土壌と相まってペダル詰りもある厄介な状況が予想された。案の定、エリート前のレースでコースが徐々に荒れていくが、当初からこれを予想したレイアウトになっていないのか、すべての選手からリズムを奪っていった。
沢田選手とは最後までタイヤの選択を話し合った。でも答えは簡単。今の彼の力ならタイヤの選択を誤ることはない。どのタイヤでもパフォーマンスが出せるからだ。マッドでもドライ系並みのスピードでライバルを翻弄できる速さがあるし、ドライでもマッド系に劣らない技術とアイディアがある。
それに前日、彼といつもと変わらない夕食で話したことはこうだ。
「明日は勝つのではない。どうやって一番楽しい時間にするか。」
「気負うことなし。失うものなし。怖いものなし。」
「一緒に楽しもう! エリート1年目を楽しむ。」
沢田選手はこれを大勢のギャラリーの前で60分間実行してみせた。スタート間もなくペースの上がらない竹ノ内選手をパスしてレースを先行し、小坂選手と前田選手を後ろに従えノーミスで安定したラップを刻んだ中盤。指示通りのスムーズなアタックと自分に集中した走りの後半。見る者に強さを表現する走りは、最終周回まで続いた。
アンカージャージがガッツポーズでピット前を駆けていく。何度も拳を挙げる。
こんなにも幸せでワクワクする60分間に感謝したい。
そして2016年12月11日を一生忘れないと思う。
トキ、おめでとう!
監督として、メカニックとして、コーチとしてではなく、トキと共有できたこの時間は本当に楽しかった。同時に愛情にあふれた素晴らしいスタッフに恵まれたことにも感謝したい。
スポンサー、サプライヤー、ファンの方々に深い感謝を。
この大会のために尽力いただいた多くの方に敬意を。
応援していただた全ての方々に日本一を報告します。
アリガトウゴザイマシタ!!














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