2016年9月8日木曜日

T、強くなる

どこまで強くなるのだろう。
強さとは何だろう。
彼は一生懸命に自分と向かいあっていた。あのチェコでの大怪我から従前の自分をポジティブに否定し、今は心底から強くなるために自分を知ろうとしている。
体脂肪率は過去にない絞り方。パワーは過去最高値。怪我は完治。でもそれ以上に成長していたのは精神の強さだった。
この日はどんなレースよりも苦しくて厳しいトレーニング。嘔吐と頭痛が襲うほどのメニューだ。その過酷さを充分に理解していながら彼は飯山まで元気にやってきた。
これまで沢山のアスリートを見てきたし、この場所でトレーニングをしてきたが、怪我から復活した彼の走りは誰よりも果敢でファストラップを何度もたたき出した。
そして、自身の弱さを他人や機材のせいにしてしまうノンプロな姿勢を真向から否定できる強い姿がそこにあった。
国内にいてもまだ強くなれること、大きな夢を語るのではなく、目の前の強大な壁を打ち破るために必要な苦しみを、そのための感謝を。。。
彼を見ているとワクワクしてくる。
だから自分もその先に挑戦しようと思う。あの峠を越えてみよう。かつてのスピードを取り戻すためのトレーニングを課してみよう。理論も科学的に学習してみよう。
勇気が沸いてくる。








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