2018年7月8日日曜日

W、Ankara MTB Cup UCI-C1

トルコの首都アンカラ。標高1000mの高原都市にあるBaskent Universityの敷地でAnkaraMTB Cup UCI-C1が開催された。
結果、沢田選手が4位、平野選手が7位となり、チームとしてUCI41ポイントを獲得。2週間後に控える全日本選手権制覇に向け、選手個々の課題をクリアにできた良いレースとなった。優勝はスロバキア・ナショナルチャンピオンMARTIN選手。
このレースにはフランス、スロバキア、ルーマニア、カザフスタンなどから強豪が集まった。翌週にナショナルチャンピオンシップを控えるトルコのエリート選手もモチベーションは非常に高い。
TEAM BRIDGESTONE Cyclingは、先週のスロベニアでのUCI-C2を終えてイタリアに移動し、トレーニングしてからトルコに水曜入りした。アンカラのアパートを拠点にレースに挑むが、このレースでは全日本選手権制覇を目的にした走りを求めている。ポディウムを狙っていくポジションで、沢田選手には上昇基調のレースを、平野選手には体調を意識したレースを展開することが重要となる。
コースとなったBaskent Universityは、25周年の新しい先進大学で、裏山を含む広大な土地を所有している。駐車場をスタート・フィニッシュとし、カフェテリアを通過して山岳へ向かい再びキャンパスに戻ってくる1周回4800m、標高差182mのレイアウト。路面は完全ドライでダウンヒルはパフパフ・ダスティーな痩せた土質で滑りやすく、登坂は硬くボコボコで走り難い。岩や小石が鋭利でパンクリスクも高く、トルコらしい曖昧なコース造りは幅1mもない箇所もあり、前日の公式練習が終わってもテクニカルフィードすら設置されていない。ボディーゼッケン・トランスポンダもレース直前まで配布されないといった、トルコらしい?!ストレスフルな運営だが、トルコ人は日本人好きが多く、フレンドリーだからつい許してしまう。
スタートは7日(土)14時。日中の最高気温32度、湿度25%、4800m6周回。スタート最前列にはスロバキア、トルコ、カザフスタンのナショナルチャンピオンが我々と同列に並び、2列目にはフランス、ルーマニア代表、昨年のフランスJrチャンピオンやカザフスタンの若手が睨む。
1周目、予定時刻より2分早いスタートの号砲に素早く反応したトルコ・ナショナルチャンピオンがホールショット。大きな混乱はなく平野・沢田選手を含むトップ集団が順当にコースに入っていく。登坂のグラベルに入ったところで平野選手がトップに出て1周目のレース前半を牽引し、続くフランスの2選手が後半に先頭に上がり早くもポディウムラインを形成していく。縦長の8名のパックは非常に速いが、沢田選手はこの中に割入り、平野選手は6・7番手に後退。
2周目、スタートから苦しい表情だったスロバキアのMARTIN選手が先行するフランス2選手にジョイントし3名の先頭パックを形成。それを追いかけるルーマニア選手を振り切った沢田選手が4番手でフィードに戻ってきた。平野選手はそのルーマニア選手とルーズパックで展開し7番手。
3周目、結果としてポディウムを獲得することになる3名の先頭パックが単独4番手の沢田選手との差をじりじりと開いていくが、沢田選手は中弛みせず、ケイデンスとパワーライドをコースの要所でバランスさせた彼らしい走りで後ろにライバルを追いつかせない。一方、平野選手は再度プッシュし、沢田選手が見える5・6番手まで上がるがセカンドパックを形成できない。
4周目、レースは硬直。トルコ・ナショナルチャンピオン、カザフスタン・ナショナルチャンピオンはレースから脱落。先頭パックは再びラップを上げていく。パンクする選手が続発し、テクニカルフィードは混乱。周回遅れの選手が交雑。
5周目、沢田選手は多くの選手が力強く踏んでいく舗装区間で敢えてレスト。クレバーな走りで4番手の一人旅が続く。平野選手はパンクリスクを避けるためにセイフティーなダウンヒル。前後の選手とバラけながら無理せずに7番手をキープ。
6周目、スロバキアのMARTIN選手が先頭パックから飛び出し、フランスの2選手を切り離していく。4番手の沢田選手はラストラップを意識しながらプッシュし、今ある力を出し切る格好でフィニッシュ。平野選手は順位をキープしたまま7番手でフィニッシュに戻ってきた。
今回の遠征、残日はアンカラでトレーニングし、間もなく帰国。来週は長野県内でチーム合宿を行い、いよいよ全日本選手権へ。
スポンサー、サプライヤー、ファン、家族に感謝します。
そして、TEAM BRIDGESTONE Cyclingは強い走りで沢山の応援・支援に応えていきます。

<追伸>大雨による被害に遭われた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。









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