W、Crni Vrh XCO UCI-2
今季後半スタートに選んだのはスロベニアCrni VrhでのUCI-2レース。結果、平野選手が11位、沢田選手14位(暫定)となった。
会場はヴェネチアから2時間程の静かな山間。飯山やアメリカ・ウィンダムに似たようなコンパクトなスキーリゾートエリア。だがコースはワールドカップレベルのタフでテクニカルなレイアウトが用意されている。イタリア、フランス、オーストリア、ウクライナ、ポーランドなど欧州各地から強いU23や次週のワールドカップを見据えたエリートライダーがエントリー。大人数ではないが、ここに来ないと体験できない非常に高い次元のレース展開に挑める。
チームは初めてスロベニアに入り、首都リュブリャナにアパートを構えた。久しぶりのフルメンバーでの海外生活。今回は3週間後の全日本選手権制覇のための遠征と位置付けている。
レースでのUCIポイント獲得は副産物。日本では経験できないレベルでポイント獲得圏内の走りに順応することが重要。しかもスロベニアのコースは土壌条件も日本的な腐葉土が多く、質的要素が全日本選手権のコース(富士見)にも通じる。翌週のワールドカップ(ITA)を避けてこのレースに挑む理由がここにある。
レースは7月1日、午前にレジストレーション、12時にマネージャーミーティング、15時スタートのスケジュール。
スタートは、最前列に№3の平野選手、2列目に№5の沢田選手。15時オンタイムだとミーティングで確認した号砲は「選手が揃ったから早めに撃つよ!」で3分前スタート。観客もフィーダーも急いでコースから外れ、白煙をあげて高速列車が通り過ぎる。「やっぱり。。。」
1周目、スタートから誰の背中も見ずに優勝することになるゼッケン№1がホールショット。チームは平野・沢田両選手が5・6番手で10名程の先頭パックで林のシングルトラックに入っていく。このコースは1周3.5㎞、標高差165m。起伏に富んだエリート7周回のハードなレースが始まった。
2周目、沢田選手は先頭1名を追うセカンドパックで展開。5番手前後。身体の動きは軽く息遣いも落ち着いていて、ここまでの調整が正解であったことが分かる。一方、平野選手は遅れて10番手前後。普通に会話できる程に呼吸は安定しているが、身体に変調を覚えたため、敢えて走りを抑制。
3周目、パックがバラけて単独走行していた沢田選手に追いつこうとするフレンチ2選手らに平野選手もジョイント。フィードでは5名程のパックが再形成された。この時点で先頭から2分弱のビハインド。それをポディウム圏内の選手がバラけて追う展開。
4周目、沢田選手を交わした平野選手は10番手、沢田選手は15番手前後。UCIポイント獲得園内の選手のプッシュが続く。
5周目、レースは完全にコンクリート状態。ラップもプッシュも動きが止まったかのようにこの周回が進んだ。平野選手はリアタイヤをヒットさせてエア漏れしたがホイール交換せずに続行。沢田選手も現状の自分に集中して走っている。
6周目、ウクライナの選手が猛烈にプッシュ。UCIポイント圏内に割入り、この時点で平野選手は11番手。沢田選手は14番手。機材トラブルも発生し始め、リタイアする選手も出てきた。
7周目、ハードなレースは1.5時間を超えようとする時間帯へ。80%ルールで多くの選手がカットされるサバイバル。平野選手は体調を考えて無理せずに11番手、沢田選手は前半の課題解決をした上での14番手でフィニッシュした。
次週はトルコ・アンカラで開催されるUCI-1。イタリアでのリカバリーを挟み、次はポディウム獲得を目標とするレース展開へ。
沢山のサポーター、スポンサー、サプライヤー各位の応援に感謝致します。
TEAM BRIDGESTONE Cyclingは、より強くなります。
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