2018年4月15日日曜日

W、US-CUP BonelliPark UCI-HC

今日、4月14日(土)は先週末に続くUS-CUP2戦目、SanDimasにあるボネリパークで行われたUCI-HCレース。
結果、平野選手が44位、沢田選手がDNFとなり、目標のUCIポイントは獲得できなかった。
先週のFontanaに比べ、TREKを筆頭にアメリカンワークスチームやBHも加わり、より多くのワールドカッパーがサンディマスの街に集まってきた。次週にシーオッタークラシックを控えるためかエース級ライダーが参加。スタートループ+7周回のハイスピードなレースが展開された。
14:45、気温27度に達しようとするクリアドライの中、83名のエリートがスタート。ループ中のポジション争いはとても激しい。コース枠いっぱいを使って強烈なダンシングが重なってみえる。チームの2選手は大集団の前方でループをこなし、本コースに入っていった。平野選手は10番手前後の好位置でのスタートに成功、沢田選手も20番手前後の良い位置取りだ。
このコースは湖を望む広大な公園を利用しており、シングルトレイルとジープロードの短いアップダウンを繰り返す。Fontanaと違い長いセクションが少なく、スピード感のある展開になる。一方、コース上で何らかのトラブルを起こせば、ポディウムを狙うどころか、完走すら危ういレースとなる。抜きどころも少ないため小さなチャンスを確実に拾うことが必要になる。
チームとしては、スピードと順位を多少犠牲にしても、フィードから最も遠く難しいロックセクションはセイフティーライドとし、その他の細かいポイントをしっかりと刻む作戦とした。2日間をかけ、ウォーキングでも入念なチェックを行い、サスペンションセッティングもコースに最適化させた。
1周目、沢田選手が25番手前後のパックで帰ってきた。調子は上向きで、ワールドライダーに囲まれた良い位置で彼本来のパワフルな走りが見えている。平野選手は30番手前後に後退。想定以上の暑さに対処できていないのか、敢えて力を抑制しているような静かな走りで帰ってきた。
2周目、沢田選手はUCIポイントを強く意識する集団の中で更にジャンプアップを狙う。斜度のある登坂でアタック。しかしまわりの選手もアタックを容易く許す訳がない。互いに攻め合いながらロックセクションへと向かう。そしてここでアクシデントが起きてしまう。沢田選手は何度も確認したロックセクションでまさかの転倒。左膝に大きな裂傷を負ってしまう。フィードまで自走したものの、そこでレースを降りることになってしまった。調子が良かっただけに残念だが、これもレース。直ぐに救急隊に彼を預けることとした。
平野選手は35番手前後で通過。この順位あたりはパックが崩壊しバラけている。すでに83名の選手は1㎞以上の走路に点在し、トップ5は更にファストラップをたたき出し、セカンドパックは遠くなる背中を追いかけるが縮まらない展開。
3周目、平野選手は40番手前後。明らかに高温に対処できていないようだ。フィード通過時にしっかりと会話できるほどに息遣いは乱れていない。しかしオーバーヒートを避けるために自制しながらの走りになっている。トップ集団はペースをやや抑えて中弛みをつくり、レースをコントロールしている。
4周目、高温対策ができていない選手は自らレースを降りていく。機材トラブルも出始め、コースにいる選手が減っていく中、トップ5は崩壊しトップ2が形成された。ラップは再び上がり、セカンドパックを引き離していく。平野選手は順位をキープするが、ライバル選手と一緒に前を追う展開にならず単独走になってしまう。
5周目、トップ集団がけん制し合いながらフィードを通過。アタックポイントを探っている。平野選手は25位以内のUCIポイント圏内の選手が見えない位置でガマンの走りを強いられていたが、ここで6周回に入ることを許されなかった。

今回のアメリカ遠征では日本に結果を持ち帰ることが出来なかった。沢田選手がケガを負ってしまい、UCIポイントを獲得できなかったことは非常に残念であるが、これもレース。ただ、日本では絶対に経験できない超高強度のレースを2戦経験して得たものは大きい。アメリカのガチガチのハードバーンでの走りも、緩急の激しいアタックも、ポジションどりも、踏みながら休むということも。。
そして、今回は多くのスポンサー、サプライヤーの支援に加え、カリフォルニアに縁のある日本人の方々にも手厚いサポートをしていただいた。チームを支えて頂いた全ての方々に感謝し、前を向いて進む決意をあらたにしたい。
応援ありがとうございました。







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