W、MTBA-2018XCO Rd8 S.F.P.
キャンベラでの第2戦、ラウンド8を終えた。
前日、機材に多くのダメージを与えてしまったが、全て完全に修復して臨んだ2日目。
結果、沢田選手は6位、平野選手は9位でフィニッシュ。沢田選手は最後までプッシュし、5位以内のポイント獲得を狙ったが惜しくも届かなかった。平野選手は前日に続いてパンクに見舞われ順位を上げることは叶わなかった。
この日の天気予報は曇雨、そして強風。路面コンディション的には前日までのドライ傾向でコースは硬く整っている。昨日のラウンド7と共通路は1㎞程度。ロックもバンクも多用された登りも下りも大胆なレイアウト。そこに縦横無尽の強風がコース上で影響してくる。2レース目の疲労も加わり相当にタフなレースとなるため、選手は前日から可能な限り疲労を抜くことに集中した。
2日間で2戦連続のXCO-UCIレースは日本で経験することが出来ない。増してやここはAUSキャンベラ。AUSの新ナショナルチャンピオンもジュニア世界チャンピオンもエントリーしているハイレベルな機会。挑戦するにはこれ以上ない環境といえる。
そして、XR9は前日の激しいクラッシュの悪影響を全く受けていない。こうした海外での過酷なレースでは基本的な品質の高さ、頑丈さが最も重要になる。XR9はスペアバイクのない海外遠征に最適なバイクであると改めて認識した。(前夜の修理作業は深夜まで楽しめたが)
また、AUSの人は本当に優しい。沢山の荷物を運ぶ自分を見つけて直ぐにクルマのドアを開けて「スタートエリアまで行く無料のタクシーが迎えに来たぞ」と。清々しい気持ちでタフなスタートを迎えることができた。
雲の流れが速く光の射し方が短時間に変化する13時、5周回のレースがスタート。
スタート地点から400m近くは緩い上りの向かい風。ここではアマチュアライダーを先頭に出し、ポディウムを狙う選手群は風を避けて厳しい登坂のスターティングアタックに備えている。ペースは遅く縦に伸びた集団は平野・沢田選手を5番手前後に挟んで山に向かった。林を抜けて踏める登坂に出ると一気にペースが上がる。やはりここでIvory選手(前日のRd7覇者)が出てくる。彼は登りも下りもクレイジー。誰も寄せ付けない圧倒的な速さで早くも1周目から独走が始まった。2番手にゼッケン№1のBen選手という構図は前日と一緒。それを追う縦長の後続集団に沢田選手がいた。平野選手は更にその後ろ。
2周目、沢田選手7番手、平野選手10番手でフィードを通過。強風がひどいため、単独にならずにチームで先頭を追いたいところだが、中切れも挟んで沢田選手から平野選手が離れてしまう。他チームもタッグを組むことが成立せず、先頭を容認してしまう格好になった。
3周目、沢田選手は疲労を抱えながらもラップダウンを堪え、5位圏内の選手を射程に懸命な走りを続けた。一方、平野選手はリアタイヤをパンクさせてしまう。昨日より確実に調子が良くなったことで下りでのアグレッシブさが増してのパンク誘発だろう。フィードまで戻りホイール交換してリスタート。
4周目、沢田選手は6位に浮上。混走となったジュニア世界チャンピオンとランデブーでヒルクライムをこなし、5位の選手の背中が見える位置までプッシュ。平野選手も数名を抜いて9位まで上がってくる。
5周目、沢田選手は最後まで追走を緩めない。しかし5位の選手との距離は思うように縮まらない。残念ながら2日連続のUCIポイント獲得は叶わなかった。平野選手は中盤以降の走りを見る限りパンクが悔やまれる9位でレースを終えた。
この2日間のレースでは大きな収穫が得られた。UCIポイント獲得という目的は満足のいくものではなかったが、克服すべき明確な技術課題、フィジカルの改善点、機材のセッティング、チームの方向。これから本格始動する2018シーズンの大舞台に向けて重要なヒントが揃ったと言えるキャンベラでのレース。
全てを糧に来月のアメリカ遠征に。
応援して頂いたすべての方々、そしてスポンサー、サプライヤー各位に感謝します。
こうして世界に挑戦できる今を大切に、確実に進化して結果を追い求めて行きます。
ありがとうございます。
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