W、US-CUP Fontana CA. UCI-HC
今はアメリカ・カルフォルニア。TEAM BRIDGESTONE Cyclingは3月のキャンベラ2連戦から4月のアメリカに渡り、サン・ディマスという古街にアパートを構えた。
チームとして今季UCI5・6戦目となるUS-CUPの2連戦に挑戦するためで、この2戦は共にUCI-HC。ワールドカップに次ぐハイレベルなレース。ここにはスペシャライズド・ワークスライダー、トレックサポートライダー、レッドブルヘルメットも集まる一方、UCI保有ポイントこそ少ないが、ローカルトレイルをよく知る強力なアメリカンライダーも加わり、80名を超えるハイレベルなエリートレースが展開される。チーム目標であるUCIポイント獲得を目指すのはもちろん、5月のアジア選手権に勝つための力をどれだけ増幅出来るかも重要だ。
4月7日(土)の第1戦はフォンタナ。
古典的なアメリカンクラシックコース。ガツンと登り、ロックの上下動と長いダウンヒル。ファンライドなら最高に楽しく、360度見回せる景色の良い場所だ。一方、レーシングではピーキーでテクニカルなロック間を巡るシングルが多いハードなレイアウト。一旦中切れを起こせば前を追うことが困難になる、比較的平坦路も多く用意された1周8.6㎞・想定ラップ22分以上のタフなコース。
結果、平野選手が32位、沢田選手36位でフィニッシュ。(ドリームシーカーズの山本選手、北林選手は共にメカトラブルでDNF)残念ながら国別ポイントを稼ぐべき日本代表のトップ3選手がUCIポイントを逃すこととなった。
スタート時刻は14:45。気温23度程の乾燥した晴曇りの中、86名の選手が土煙を巻き上げ、あっという間に超特急が編成される。まるでロードレースのような速さ。視界がかなり悪い土煙の中で、8番手に沢田選手、20番手に平野選手がトラブルなく位置取り、山頂に向かってのヒルクライムにかかる。しかし、そこではシングルトラックまでにポジションアップを狙う動きが激しく、想定通りにスプリントのような激しいアタックが繰り広げられた。チームとしても最も重要な走路であることは充分に理解していたが、トップ集団のスピードが予想以上に速い。平野選手と沢田選手は多くの選手にパスされ、順位を大幅に後退させてしまう。
2周目。このレースで勝利するBlevins Christopher(Specialized Racing)を含む4名の先頭集団が形成された。すでに後続集団とは60秒ほどのビハインド。西部劇の荒野を駆け抜けるカウボーイ集団のような土煙を上げながら第二集団との差を着実に広げていく。後ろにはコマ切れないくつもの小さな集団の間に単独で前を追う選手が点在。ブリヂストンの2選手は30-40番代の集団に乗ってきた。
3周目。先頭は変わらず。ブリヂストンの2選手は懸命に順位を引き上げようとプッシュ。平野選手の走りは徐々に彼本来のスピード感が出てきた。7-8名程の選手をパスして20番代の見えるポジションまで上がる。一方、沢田選手はストレスフルな展開にガマンするしかない。前半のハイスピードな展開に完全に翻弄されてしまった格好だ。
4周目。ラストラップを4名の先頭集団はけん制しながらテクニカルフィードを通過。横を向きながら何やら互いに会話している。ラップが非常に速いのだが、トップ集団程ボトルを手にする時間が長い。後続はドリンクをとる暇がなく踏み続けるしかない。ブリヂストンの2選手は目の前の選手を一人でも多くパスすることに集中しフィニッシュに向かった。
やはり、ここはアメリカ。MTBスポーツ発祥の地。コースも選手もMCも、とにかくスロットルを開けるのが上手い。陽気な雰囲気の中でマウンテンバイクがどんなに愛されているのか、どれだけ層が厚いのかが分かる。
チームはこのフォンタナでの結果をしっかりと鑑み、残された時間は出来得る対策を確実に行う。XR9もXTRもAXONも完璧な仕事をしてくれているので、次週末のサン・ディマスでは、MCに「BRIDGESTONE」「JAPAN」をコールしてもらえるよう力を尽くしていきたい。
日本からの沢山の応援に感謝!
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム