O、XR9 ver.2019
2019シーズンを共に戦うNewXR9。
12速に進化した9100系XTRをフル装備し、AXONカーボンフォーク、シマノPROの小物類、グリーンドライブでフルコートされ、5月末から始まるオリンピックポイントの掛かったレースへ向けて、実践テストが始まった。
今季からドロッパーポストも採用し、熟成したリジットバイクのバッファーを更に広げている。
NewXTRのシフトは機械式。しかし、これまでのDi2と比較してもメリットしか感じない程の素晴らしいシフティング。ワイドレシオの12Sも、その物理的大きさ、ギア比の差を全く感じさせないシフトの軽さと正確さ。Di2よりかえって速い変速動作が可能になっている。シマノらしいウルトラスムースなHGギアと、XR9の高剛性と相まって、スタートダッシュでとても有効になるだろう。
ブレーキは、キャリパーもパッドも小型化して軽量化した反面、制動力は変わらない。レバーは取り付け位置が変更されて動きがよりリニアになり、タンクとピストンの改良なのか、エア抜きが従来より簡単になった気がする。
フロントギアはその形状だけでなく取付方法もダイレクトマウントとなった。より構造がシンプルになり、チェーンとの噛み合わせも強くなったため、デバイスがなくともチェーン落ちが激減するだろう。
シマノは新系統への進化と共にXTRの完組ホイールを休止したが、9000系XTRに使われていたアルミ・カーボンのハイブリッドリムは、現在でも世の中にあるリムの中でも最高レベルにあると信じている。激しい海外UCIレースをどれだけこなしても、その走破性、信頼性、回復性は揺るがないため、NewXR9にもこれを投入することとした。ハブも大きくアップデートされ、よりトルクの掛かりが良くなっていて、走り出すと速いと感じる程。フリーボディが一新されて10速が使えるようになり、フロントギアの選択に迷うことが少なくなるだろう。
ペダルは最小限の改良と言える。完成の域にあった従来から大幅な変更はなく、安定度は相変わらず。踏み面が若干広くなった感じだ。Qファクターが2種類になったので、選手によっては選択肢が増えた恩恵もある。
フォークはBRIDGESTONE チーム特注カラーで仕上げられた。クリアのないマットなカーボンに赤文字。レーシングカラーのフレームと融合したカラーリングになり、バイクの一体感が増した。このフォークの性能は詳しく語らずとも、これまでの実績が物語る。2シーズンノーメンテナンス、ノートラブルを達成できる程、その信頼度は高い。
シマノXCシューズもモデルチェンジ。BOAダイヤルBOAの従来型をベースに、生地の使い方や縫製位置が変わった。これも好意的と受け止めるもの。昨年はブラックであったカラーは、今季から勝ち色のシマノブルーになった。
厳しくも希望に溢れた2019シーズンをこのバイクと共に頂きを目指せることに感謝しつつ、バイクセッティングのアップデート、トラブルシューティングを極限まで詰めて行く。
さあて、週末からはいよいよ本格的に遠征が始まる。先ずはギリシャ、Spartaで行われるステージレースへ。多彩なコースシチュエーション、厳しいコンディションの中でしか得れないパワーを取りに行く。
TEAM BRIDGESTONE Cyclingへの応援を宜しくお願いします!
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