2019年4月8日月曜日

O、Sparta UCI-C2 XCO

スパルタでの4日間のステージレースに続き、休養日なしで迎えたUCIクラス2 XCO。
結果、沢田選手7位、平野選手10位となり、UCIポイントの獲得に成功した。
会場となったカリヤスの村は先のステージレースと一緒。山岳側にクロスカントリー用のコースが加わり、路面の荒れたアップヒルがかなり多い。4.7㎞のコースに平坦路はほぼ皆無で、オンオフ問わず激坂が繰り返されるレイアウト。村中では、石とコンクリートの道幅が非常にタイトで、どう走っても流れが途切れてしまう。こういったゼロプッシュの多くなるレースは選手に大きなストレスを与えるが、連発せざるを得ない激しいプッシュはこれから勝つべきレースに強い武器となる。その意味でもここは大切なレースになった。
このレースにのみ参加するフレッシュな選手が加わり、当初より1周プラスとなった8周回のレースは、雲の間から光が射す12時にスタート。
オープニングラップ。先ずはステージレースで活躍したギリシャ・チャンピオンをぴったりとロシア選手がマークして先頭をコントロール。その直ぐ後方には大きなセカンドパック。沢田選手はそこに位置し絶好のファーストラップとなった。平野選手はスタートダッシュを決めてトップでグラベルに進入したが、本調子ではなく10番手前後の後方に下がってきた。
2周目、起伏に関わらずレースはかなり速いペース。ロシア選手がアタックを連発して先頭通過。集団が徐々に縦に分解していく中、ルーマニア2名、ロシアU23チャンピオン、沢田選手が4名のセカンドパックを形成して追走する格好。とても良い位置だ。平野選手は苦しそうには見えないが、淡々と10番手前後を維持。
3周目、4名のセカンドパックも分解し始める。アタックで2名が抜け出した。沢田選手はサードパックになるもののラップは落ちていない。前はしっかりと捉えている。平野選手はやはり掛からない様子。フィードで会話できるほど呼吸は落ち着いているがペースは上がらない。
4周目、ギリシャチャンピオンのアタックが決まり、ロシア選手がそれに続く。それぞれのパックもより縦長にバラついていく。沢田選手は5位パックを追う展開。平野選手は落ちてくる選手をキャッチしながらの独走が続く。
5周目、ギリシャチャンピオンを先頭に、トップ3がほぼ決定的な位置でレースを展開しはじめる。沢田選手は単独7位になってしまうが、すぐ前にライバルが見える位置でポジティブな走り。平野選手はラップダウンしないよう丁寧に走っている。
6周目、雲行きがあやしくなり雨が降り始めた。エリート男子が女子とジュニアカテゴリーを1周回ラップし混走となった。沢田選手は諦めていないが、前との差を詰めることができない。平野選手は後半になっても体調は変わらず、リスクを負わずにイーブンペースを守る走り。
7周目、雨は止み、路面の悪化は避けられた。沢田選手は完全に単独走行になってしまうが、前の選手とのタイム差は維持し、目線の下がらない粘りのある走りを見せている。平野選手は前後の選手とのタイム差が開きながらも順位をキープ。
8周目、結局中盤でのアタックがラストラップの形をつくった。沢田選手は現実的な前選手との距離を考えず、最後までプッシュを続けて今ある己の力を全て出し尽くしての7位フィニッシュ。平野選手は長距離系での過大な疲労の中でもクレバーに走ってポイント圏内でフィニッシュ。
これで4月のギリシャ遠征を終了。そして、今日までの激しい400日間をトラブルフリーで支えてくれた2018型XR9は最後のレースとなった。
チームは一旦帰国し、次の5月遠征に備えて課題解決と強化を行う。同時に2019型XR9を実戦投入する。迫るオリンピックポイント期間のスタートに合わせ、併せて日本の国別枠ポイントの獲得に向けて、できる全てを尽くしていく。

今回も日本からとても多くの応援を頂きました。
スポンサー、サプライヤーからの支援により、目標をひとつずつ達成していきます。
ここに感謝を申し上げます。
TEAM BRIDGESTONE Cyclingは強くなります。


















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