2020年2月16日日曜日

S、Salamina Epic Stage Race UCI S-1

ギリシャ・サラミナ島でのUCI S1。
タイからの帰国3日後にはスイスへ。一時帰国した2日間で撮影・ラジオ出演・ミーティングをこなして直ぐにギリシャへ。
何度目だろう、この島に来るとまるでホームに帰ってきたような感覚。知り合いというよりも、友達がとても多く、レースへのアプローチはとても快適な場所。チームとしてはアジア選手権をシーズン最初の山場とし、2月のトルコから本格的な欧州UCIレースを転戦する計画。従ってこのサラミナでのステージレースは、機材のデータ取り、トルコに向かう前のテストレースという位置づけで臨んだ。ライダーは沢田選手のみ。平野選手は日本でリカバリーし、万全の態勢でUCIレース連戦に挑む。
ギリシャでのUCIレース、日本人として初めて本格的に参戦したとき、アジア人は我々だけだった。英語もままならないギリシャ人相手にレースの詳細を掴むだけでも相当苦労した思い出。でも、4年が経つ今日では日本人が何人もエントリーし、多国籍の選手たちと競い合っている。UCIチームでなくとも、日本人ライダーの欧州遠征が特別なものではなくなってきたといえ、やっと真面な世界挑戦のきっかけを手にしようという動き。ようやく日本のXCOは入口に辿り着きそうだ。でも入口の扉は簡単には開かない。門も頑丈だ。鍵を見つけるか、入場できるステイタスを持たないと中には入れない。
日本で海外遠征を数回行っただけで世界を知っている、世界に挑むと自負する自称プロ選手が沢山いるが、それほど愚かなことはない。世界の強豪がどんな視線で日本人ライダーを見ているかを知らないのだろう。
共に戦う有力海外勢の彼らの中にプロと呼べる選手は非常に少ない。選手以外の収入を得る努力をしながら全開で戦っている。プロになるために全てを賭けてレースに挑んでいる。彼らの覚悟がまるで違うことをこの数年間で随分と学んだ。
我々TEAM BRIDGESTONE Cyclingは日本を代表するチームである以上、彼らへのリスペクトと同時に、レースオルガナイザーやコミッセールとのコミュニケーションを継続し、チームライダーを何度もアタックさせてきた。成績はもちろん重要だが、何度も何度もプッシュする姿、どの位置を走ろうとも最後まで諦めない走りを求めてきた。チームの装備・態勢は勝つために準備しており、現地で何とかしよう、という遠征は一つもない。出来る限りの情報収集と準備を日本で行い、現場での応用を最適化してきた。
今は現地に多くのファンも友達もいて、欧州の有力選手たちやコーチ達とも仲間になっている。この地に来るための抵抗はほとんど皆無になった。
来週から平野選手が合流し、チームにとって集大成となる2020シーズンがいよいよ本格スタート。
サラミナでの貴重なデータをもって次の遠征地へとフライトしよう。





















0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム