O、What is a National Champion
10日後の今、全日本マウンテンバイク選手権の会場でどんな気持ちでスタートを待っているのだろう。
一年に一度。たった90分間で日本一を決める大勝負。ここに挑戦する誰もが「1番」になるための全てを賭けてくる。ひとりの勝者を決めるためだけにあるのが全日本選手権。
1年間(365日)は525,600分ある。その僅か0.00017%のために、選手は生活の多くを犠牲にし、命を削りながらここに来る。スタッフも選手と同様だ。
フィジカルではなく魂と運命のぶつかり合い。レース中、自分に疑問を思った瞬間に負けを引き込んでしまう。フィニッシュラインを通過するまで諦めない者が勝利する。極めてシンプルで過酷な戦い。
思い出す。レースの世界に戻ってきてから何年経ったろう。
ジャパンシリーズも、年間個人総合も、U23チャンピオンも、シクロクロスチャンピオンもこの手で祝福してきた。全てのバイクと選手が我が家のガレージを経由してチャンピオンになっていった。薄暗いガレージで何時間話し、何杯のコーヒーを飲んだろう。
残されているのはマウンテンバイクのエリートにおける全日本選手権での勝利。自分にとって集大成となるリザルト。
自分は自転車業界で生活する人間ではない。この勝利が商売や自分の地位に結び付く人達とは異なる世界で生きている。そんな自分を、この巨大な挑戦を、TEAM BRIDGESTONEという最高のチームで迎えさせてもらえることに感謝と誇りを思う。
必ずや田沢湖の美しい景色を最高の歓喜で。
いつも粋良く。
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