2017年7月18日火曜日

R、CJ1田沢湖

9年ぶりの地。CJ1田沢湖が終了。
結果、5周回で争われたレースは、アンカー平野選手が2位、沢田選手3位。優勝はスペシャライズド平林選手。
前日、警報が出るほどの豪雨で試走が中止になるという稀で厳しい状況の中、大会関係者の尽力で全カテゴリが開催された。(感謝)
泥と若路面と岩盤石の多い、スキー場ならではの生若なコースは、パンクを激発させ、纏わりつく泥で機材と選手へのプレッシャーの大きいレース展開となった。
ファストラップはアンカーの2人が創出。沢田選手はスタートで出遅れたものの、1周目から平林選手とランデブーとなり、2周目に登坂で仕掛けて、わずか2㎞の間に平林選手を30秒置いていく圧倒的な強さでレースを支配。今シーズンの中でも最高に調子が良いのは誰が見ても明らかなパワフルな走りだった。
しかし誰もが沢田選手の圧勝を予想し始めた3周目、カオスな路面の岩にリアホイールをヒットさせてしまう。リムが4か所変形、タイヤサイドを裂くほどのパンク。タイヤが外れないようテクニカルフィードに戻るまでに先頭を譲ってしまう。ホイール交換。ここで平林選手とチームメイト平野選手がフィードを通過していく。
沢田選手は復帰後プッシュを繰り返し、平野選手も的確に状況判断して沢田選手を拾ってチームパックを形成。先頭を二人で追う恰好。
平野選手は沢田選手をアシストし、先頭まで押し上げようと引き続けるが、ここで沢田選手が平野選手の強烈な登坂スピードについていけない。(このとき、平野選手はエリート最速ラップを叩き出していた)アンカーとして追走は平野選手一人に託すことになった。
一方、平野選手は集中していた。真っすぐに、最後までプッシュし続けた。トラクションの曖昧な路面コンディションは彼の苦手な場面だが、もしかしたら先頭を捕まえることができるのではないかと観客が話し始めるほどアグレッシブなパワーダンシング。だが先頭に躍り出るのに5周回は短かった。
全日本選手権を6日後に控えての大切な時間。アンカーにとって2-3位の表彰台2席は求める成績ではない。しかし、あの日はこの日のために必要だったのだと、全日本選手権の表彰台で鑑みよう。
悔しい今日を忘れなくていい。この悔しさをフィニッシュまでを結ぶ最強の集中力に換えるんだ。
アンカー平野星矢、アンカー沢田時。この二人が日本一をとる7月23日(日)を応援してほしい。









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