2020年8月31日月曜日

S、Gravel bike

グラベルバイクとは何だろう。
三輪車、ヤンクル(SUZUKI)、スポルティーフ、ロードレーサー、トラックレーサー、ランドナー、シクロクロスバイク、クロスバイク、マウンテンバイク。
経験長めのサイクリストとしては、多くの種類の自転車を乗りつぶしてきた。それぞれの用途に適した設計、流行デザインがあるが、自分にとってはこれらの殆どがグラベルバイクだった。
幼少期の三輪車ですら舗装路を走ることは稀。ヤンクルはどんな場所にも行ける夢の乗り物だった。スポルティーフは北海道の多くのオフロードのため。ロードレーサーはレインタイヤでS字ドリフトを楽しんだ。林間を行くランドナーはアメサイドの650bの先駆だった。
そして今。あえてそんな自分が今一番乗りたいバイクをつくろうと考え、完成させたのがこれだ。ワンサイズ大き目のノンブーストXCOリジットフレーム、ストロークカットのXCフォーク、27.5ホイール、超軽量XCドライタイヤ、Di2。
理屈は抜き。これまでに日本一周してきたこと、海外を走ってきたこと、自分の感性。これまでで最も楽しいと感じるバイク。
どうだろう、TRKWorks流の解釈。
終わろうとしている夏を行くと、日に日にこのバイクの楽しさが増えていく。














2020年8月3日月曜日

S、CJ-2 XCO Biwako Takashima

7月19日の国内開幕戦の勝利から2週間。中々梅雨が明けず、曇り雨の長いトンネルが続いたが、8月を迎えた途端に本格的な夏の暑さがやってきた。
ここは滋賀県朽木スキー場。国内公式レース2戦目、CJ-2びわ湖高島でも沢田選手が2位以下を4分以上突き放しての独走優勝を果たした。(平野選手は不参加)

朽木を訪れるのは何年ぶりだろうか。スキー場特有の地形を存分に使った古典的な上って下るを繰り返すコースレイアウト。単調に見えるコースだが、鋭利な石岩がゴロゴロと路面に露出しており、レーススピードになるとタイトな下りコーナーでは滑って落車のリスクもある。激坂はないものの、あちこちで路面の粗さが目立ち、ダンシングを使ってのパワーライドだけではラップタイムを削ることは難しい。トラクションを確保できる路面を見極めて細かな加速を繰り返すこのできる選手だけが生き残れるサバイバルレース。

エリート男子は最高気温となる14時定刻にスタート。2.6㎞×8周回。
試走の様子、沢田選手の好調さを鑑み、1周ラップ8分30秒平均と計算して1時間8分前後でフィニッシュするだろうと予想していた。沢田選手はその予想を見事に実現し、1周目から誰の背中も見ない完全なレース運びで優勝した。
8周回全てのパフォーマンスが安定して速い。ライバルが遅いというのではなく、抜群に良い仕上がりでこの国内戦を迎えており、彼史上最高のパワーが出ている。
彼にとって朽木は生まれ故郷で開催されるレースでもある。そして盛り上がった開幕戦での優勝をここでもしっかり再現するかのように最後までアグレッシブな走りを見せた。
ファンになってくれた子供らへのポストカード&サインは彼のモチベーションを更に上げていく。フィニッシュでのウイリーは、自分はまだまだ強くなれるんだという強烈なメッセージであり、このレースを運営する全ての関係者への感謝に見えた。

チームの計画する次のレースはワールドカップ。そして来る全日本選手権に向けてTEAM BRIDGESTONE Cyclingはベストな状態で準備を進めることが出来ている。
レースにこそ出ていないが、平野選手はワールドカップでのアジア人最上位と全日本制覇に向けて彼らしい万全な準備を進めている。コロナ渦という不幸が重なったシーズンだが、一方でそれぞれのメンバーが自分に適したアプローチを行う時間が生まれており、それをうまく化学反応させることでチームはこれまでになく活性化している。

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