2018年2月27日火曜日

W、SHIMIWATARI Ride

シミワタリライド。
2月が終わろうとしている。この季節の飯山は、日中10度に近づく一方、朝陽が出る寸前はマイナス10度。最高低の温度格差が20度もある。
カーテンから透けてくる朝陽の気配を感じると、頭の中は「凍み渡り」が出来るか否か・・・になる。そうなると、もう朝食は抜き。遠くの霧の様子からどこで走るのがご機嫌かを窓から判断しながら着替える。
外の空気は角があるようにピリっとしている。マイナス10度は慣れているようでもやっぱり寒い。出来るだけ早く体温が上がるようにケイデンスが自然にあがっていく。
真っ白な霧に朝陽が差し込み始めると雪面はブラウンオレンジになり、時間と共にゴールドからシルバー、そしてホワイトブルーに変わっていく。到着したときは真っ白な霧の中にいるけど、太陽の速度に呼応するように数分で霧が動き始め、そこにはご機嫌な風景が広がってくる。まるで映画のオープニングのよう。
ライディングは自由。ランニングも自由。
雪面は融解するまでのシンデレラタイムは誰にも邪魔されない自由な時間。
ログハウスの屋根も、あの崖坂も、マッディーな場所も。フィーリングで走り回る飯山のシミワタリライド。こんなにもフリーでアクティブな世界がある。
これを次世代の子供達にもリレーしなきゃいけない。






2018年2月19日月曜日

W、Olympic

平昌オリンピックに多くの関心が集まっている。
スポーツのもつ力、オリンピックという機会が社会に与える影響をあらためて感じる2月。
普段から興味をもっていない選手やよく知らない競技、将又ウィンタースポーツを経験したこともなければ、スポーツそのものに日常的な関心のない人も、オリンピックという場所を画面とニュースで注目している。
一方で、よりドラマチックに仕立てたいマスコミや、アスリートをリスペクトしない取材も目に付く。無名の時代から本気の支援をして来なかったにも関わらず、我ここぞと自分の関わりや存在価値を誇張しSNSでアピールする人。自らの利益のためにアスリートを利用し支配しようとする人。自称評論家も知ったかぶり家も遠い親戚もどんどん拡大していく。
アスリートの旬はとても短い。それが世界を相手にする立場なら尚更だ。364日の試練はたった1日の挑戦のために費やされ、その挑戦すらも許されないアスリートも大勢いる。
自分でその道を選択し、命を燃やし、超絶な苦しさを受け入れ、純粋に前を向くアスリートたち。彼らがどれだけの幸せや楽しさを掴めるか。
今日も日本のあちこちで大小多様な沢山の挑戦がされている。新聞にも地元の噂話にも上がらないアスリートの息遣いがある。
結果を称えるのではなく結果を追い求める姿を称えたい、温かく包み込むような支援を続けたい、と強く思う。
スポーツがより楽しく、素晴らしいことを産み出すために。
そのために自分がどうあるべきか、どこまで進化しなければならないか。
やってやろう。4年に一度、オリンピックがやって来る。











2018年2月4日日曜日

W、Power Snowshoe

スノーシューは最高にシンプルなウィンターツール。
ゆったりとバックカントリーを歩いてダイヤモンドを見つけるか、ウサギの足跡を見つけるか。
村の大切な水路のチェックに雪山を登るか。
それともパワフルに走らせて自分の限界パルスを感じ取るパワースノーシューか。
スノーシューを履いた瞬間、誰にも邪魔されない大きな自由を手に入れたような感覚になるのは今も変わらない。
今日の雪質は綺麗な新雪が3日間の低温快晴で薄く締まり、表面パリパリのウエハースサンド。平面は走りやすく、急斜面にはフカフカの新雪がありジャンピングに最適。
こんな日はバックパックフリーで、シューは ATRAS SnowRace で決まり。世界最軽量の相棒と縦横無尽に走り回ることがベストに決まっている。
とにかくパワー全開。その雪庇の先、あのラウンドの先がどうなっているのかを瞬時に予測しながら。
自分の息遣いが荒くなるほど楽しさが増していく。後ろ足がミシシッピ川の蒸気船みたく雪を跳ね上げる。外部の音は全く聞こえない。誰もいない雪原なのに笑ってしまう。
2月の飯山は、シーズン最高の雪質、バリエーション豊かな雪質が楽しめる広大なスノーシューフィールド。
Welcome to Iiyama !!
Try Power Snowshoe !!