2017年3月25日土曜日

R、チームキャンプ

アンカー・チームキャンプ2017SSが終了。
チームは、来月の開幕、しかもUCIクラス1レースとなる八幡浜市民スポーツパークをキャンプ地に選んだ。目的は新規機材のテストとセットアップ、レース形式の周回練習、コース戦略の3つ。
天気は、中雨、曇り、晴れ、小雨、とすべての要素がキャンプ中に用意された。これで4月は安心して迎えることができる。(お天気自動販売機で誰かが全ての天気を買ったのか?)
DAY1。2017XR9をシェイクダウン。バイクは全て新品でアッセンブル。熟成の上に確実に進化させているXR9と向き合う時間。選手はコースの中で挙制動を五感を使ってコントロールし、そのフィードバックを繰り返す。メカニカルセッティングの醍醐味はこんなところにあるもの。
セイヤもトキも、XR9は4年目の経験になるが、2017仕様は過去を上回るハイポテンシャルなフィーリングを伝えてきた。(シメシメ・・・徹夜の甲斐あり。。)
DAY2。四国がホームのゲストライダー3名を迎え、レース形式での周回練習日。本番ではスタート・フィニッシュとなるグランドを挟み、コースをABに2分割。午前午後に45分ずつの2ヒート制。毎周回、グランドでタイム差のついた選手を待機させるため、常に集団を引きちぎるためのインターバルに似たハードな練習。結果としてコースを2分割したことで、セクションごとのプレッシャー度合いがはっきりと異なることを体感でき、パワーポイントが明白になった。
DAY3。コース攻略日。レーシングでどれだけ効率の良いパフォーマンスが出せるかを探る。コースの一部を技術的に攻略するだけ、高速で通過できるようにするだけではレースで勝てない。いかに無駄なく駆け抜けることができるか。自分では気付かないポイントも第3者からは冷静に見えるもの。何度も繰り返しながら最適ラインを見極めていく時間はあっという間に過ぎていく。
この2年間、チームは互いを尊重し合い、仲間と与え合うためにどうすれば良いのか、社会人としてプロアスリートとしての真摯な振舞いを求めてきた。自己欲求を満たそうとするだけの行動ではなく、海外遠征を重ねて進化したつもりになることではなく、個の良さと集団の効果を化学反応させることで、日本を代表するトップチームの活動とは何かを問ってきた。それが今回のチームキャンプにつながっている。
準備万端。いよいよ2017シーズン開幕へ。











2017年3月19日日曜日

R、XR9 2017ver.とスケジュール

MTBシーズン幕開けまであと1か月。
飯山は、まだ降雪もマイナス温度もあり、春の訪れも時間の流れもゆっくりだが、確実に4月が迫ってきている。
既に真新しいXR9 2017ver.が完成。(2日間徹夜デシタ・・・)来週は開幕にあわせたチームキャンプとシェイクダウンを行う。
バイクは細かいリファインを行い、ワークスチューンナップを施し、昨年より確実にポテンシャルアップした仕様。詳細は延べないが、会場でアンカー2名のエリート選手の走りを見て頂ければと思う。
ミネラルオイルは血液を行き渡らせるようだし、PCから頭脳に精確な指令をし、歯の噛み合わせを最適化し、関節をウルトラスムースにしていく作業は、朝陽が上る頃には生き物と接している気持ちになっているから不思議だ。
2017シーズン、国内MTBレースは6か月の間にシリーズ10戦が用意されている。そこにアジア選手権と全日本、ワールドカップ、世界選手権、チーム遠征が加入するとほぼ隙間のないタフなシーズンシーンが完成してしまう。(恐ろしい。。)
4月23日CJ八幡浜、5月5日CJびわこ高島、5月8~14日アジア選手権、5月21日CJ勢和多気、5月28日CJ富士見、6月11日CJ一里野、6月欧州UCI遠征、7月16日CJ田沢湖、7月23日全日本選手権、8月5-6日WCカナダ、8月北米UCI遠征、9月8-10日世界選手権ケアンズ、9月23日CJ妙高杉ノ原、10月1日CJ白馬、10月14日CJ富士見、10月22日CJ山口。
さあて、2017アンカーは粋よくスタートします!







2017年3月4日土曜日

R、シミワタリライド

シミワタリライド。
雪が日中の気温で表面が融解し、夜温で冷やされ、翌朝には表面が凍っている状態を「シミワタリ」という。これは、昔から山から薪を運んだり、果樹の剪定をしたりするのに好都合な状態になるので、飯山の春の生活必需ともいえる。
昨日は雨のち晴れ。今朝はマイナス7度。就寝する前から絶好のシミワタリが予想できたので、どうも寝つきが悪い。
バイクは当然2台体制で準備。(最高の朝はXR9とCX6に決まっている)
もう言葉にする必要なしの風景が広がる。千曲川の上部を霧靄が覆う。まるで白い龍が流れていくよう。空は春めいた明るいブルー。山々は残雪で朝陽に映える。
タイヤノイズと自分の呼吸だけが聞こえる静寂な世界。
どうだろう、飯山でしか味わえない「シミワタリライド」。