2016年3月31日木曜日

T、菜の花飯山サイクルロードレース

2016菜の花飯山サイクルロードレース、そしてJICF全日本学生ロードレースカップ第1戦菜の花飯山ラウンドは、4月30日~5月1日に開催。
飯山で公式に自転車レースが始まってから10周年となる春。
飯山にサイクルスポーツを持ち帰ってからは20年になる。
思い返せば、様々な課題と向き合ってきた。常に課題を解決するために夢中で不利益なんて考えないで来たら20年間の月日が流れていた。
『飯山』に自転車の活用、サイクルスポーツなど考えられない風潮だった20年前。
市役所や関係機関に一人で向かい、自転車のもつ可能性をどれだけ説いても、協力者を増やす事は至難だった。
毎日が孤独で、諦めようと思った事は何度もあった。
でも、一人、またひとり、同じベクトルに向かって心から協力してくれる人が増え、今は沢山の理解者とスポンサーに支えられるようになった。
そして、『飯山に自転車』が行政の大きなキーワードにまで発展し、スポーツバイクのレンタル、ツアーも始まった。
日常的に自転車を愛好する人も増え、飯山でスポーツバイクが走る姿は当たり前になった。
昨年は、過去最高の参加者を記録した第21回全日本シクロクロス選手権を完了。海外にもIIYAMAの文字が伝わった。
20年前、出会う誰もが『クレイジー‼』と言ってきたスノーマウンテンバイクライド(凍み渡りの雪上を駆け巡るフリーライドスタイル、早朝のスキー場を借りてのダウンヒル)は、ファットバイクの普及で特別なイベントではなくなった。
自分ではなく、飯山という地域が造り上げた 菜の花飯山サイクルロードレース、JICF全日本学生ロードレースカップ第1戦菜の花飯山ラウンド。
いよいよ、受付開始。
4月30日(土) 6kmヒルクライム
5月1日(日) クリテリウム、タイムトライアル
特に日曜は、参加無料の200mダッシュ、2mスタンディングスティルも開催。
沢山の方と会える菜の花旺盛な週末に期待したい。



2016年3月26日土曜日

T、Outright HOUDI

Outright HOUDI 2016。
このままドライ路面のまま春を迎える訳がない!と思っていたら雪。飯山らしく一晩で30㎝を超える降雪が何だか嬉しくなった。恐らく今ウィンター最後のパウダースノー。まだ3月の飯山には雪が似合うに決まってる。。
でも桜の蕾は大きく膨らみ、本格的な春の訪れを確実に感じる。そんな季節には2016SSモデルのHOUDINIがいい。飯山文化会館なちゅらでも、アウトドアデイズが開催され、フルマークスショップも期間限定開店。沢山の方が来場していた。
そして、今回のリコメンドは「Outright HOUDI」の Edamame Green。春らしいカラーで300g程の軽量さより、遥かに気分が軽くなる魔法のフーディー。
自分が知る限り世界最高品質のPolartec® Power Stretch® Pro Light を使っている。この素材はアンダーにウールの160g~200g程のシャツに合わせると、風通しがバランスよく、気温10度前後のバイクライドにはもってこいのアウターレイヤーとなる。
袖口もサムホールがなくシンプル。ダブルジップだからオーバーヒートしそうなら、下からジップを開いてのベンチレーションは簡単。
ご機嫌ライドは続く。







2016年3月14日月曜日

T、New XR9

2016シーズンを供に戦う ANCHOR XR9 が完成。
メインコンポは勝利に必須のシマノXTR Di2、ハンドル・ステム・ピラーは比較が存在しないシマノPRO、タイヤは勝つために必要な目的別に選択する。シュワルベを筆頭に、コンチネンタル、マキシスから戦闘能力を引き出せるセットアップ。フォークは120mmトラベル化し、激しい海外レースで対応できるバッファーに。
そして2016年、XR9は大きく進化した。
フレーム内部の至るところに使用されていたアルミ部分をフルカーボン化し、Di2ケーブル、メカニカルケーブル、シマノ横引FDにも対応する内蔵ホールを確保。
チームカラーも完全リニューアルし、正面からちらつくダウンチューブの赤色が差し色になり、遠くからでもXR9だと理解しやすいだろう。リアステイは左右でカラーが異なり、昨年までトップチューブ上面にあったダークメタリック塗装はチューブ下面に施す拘り。
一方、エクステリアの本質は、一見あまり変わっていないように見える。











しかし、走り出すと筋肉質のシルキーさが増して(分かるかな、この表現)、実際のマイナス150gのフレーム単体の軽量化以上に軽快さを味わう事が出来る。
2年間の実績をベースに正常進化した XR9 。たぶん世界で最も多くこのバイクに触ってきた自分も納得出来る走りがやって来た。
沢山のユーザーがXR9を楽しむ光景に期待したい。



2016年3月1日火曜日

T、Cyprus Stage3、Stage4

キプロスでのステージレース最大の山場Lythrodontasを舞台にした3日目のXCP50.7㎞。
結果、アンカー2選手はこのレースをノントラブルで完走。平野選手61位、沢田選手65位でこの日をフィニッシュした。
満足のいくリザルトは残せていないが、今ある能力・体調で完走したこと、ワールドカップ並みの非常に高いレベルで追い込んでいることは評価できる。そして次への絶望感はなく、希望と進化を感じてクールダウンできていることが収穫でもある。
一方、サポートも半端ではなかった。農耕車しか通らないだろう、とても危険なオフロードを時速40㎞以上で走らせないと次のフィードゾーンに間に合わない。完全にラリーの様相だった。ホイールベースの長いピックアップトラック4WDでも4輪ドリフトする。恐怖を感じる時間は常に数十分間続く。これらは日本では絶対に体験できない環境だろう。できれば次の機会ではLANCIA Deltaを持ち込みたい・・・。
最終日のXCOを残した段階でアンカーは総合75位、77位。リザルト上、40位までに与えられるUCIポイントの獲得は極めて困難になった。であるからこそ、最終XCOでは総合順位を意識する必要はなくなり、今できる走りに集中するよう指示した。無論XR9は完璧に仕上げる。
また、TREK山本選手はXCOで20番台に入れば総合40位内を射程にできる位置で3日目をフィニッシュ。残念ながら彼らしくなく、後半のダウンヒルで意図しないライバルをパスした瞬間に外れたラインでパンクに見舞われてしまった。しかし、どんどん追い込める体調になってきている彼の現時点のポテンシャルを最大限引き出せるよう朝までバイクのセッティングを行った。

キプロス最終日、4日目のXCOは、スタートループ+5.9㎞×5周回で行われた。1周回の獲得標高は217m。日本ではまずない岩と土、そして3Dなコースレイアウト。
結果、平野選手64位、沢田選手59位。総合では67位、61位でこのレースの全日程を終えた。
TREK山本選手は、ファストラップは出遅れたが、中盤のプッシュで順位を上げ25位でフィニッシュ。総合では39位に入り込み、UCIポイント獲得に成功した。
現時点での実質世界一を決めるレース。しかも総合能力を試される場で、アンカーの前には60名程の壁があることが事実。日本に帰れば、3選手ともトップを競い合う立場になるが、ここではノンプロレーサーが3名に混じる。
やはり、世界レベルのレースでなければ理解できないことがある。
予期しないこと、トラブル、瞬時の判断、適応力、精度、緊張感、鈍感力。。。
もっと、もっと世界に挑戦して行かなければならない。経験しただけではダメだ。その先の進化を求めて次の新しい自分を射程にしなければ強くなれない。
「ジャパン」を背負う彼らとの緊張と楽しさに満ち溢れたキプロスでの日々。
最後の夜は皆で晩餐。(ずっと自炊だったからね)キプロスのローカルメニューのフルコースで乾杯した。本当に綺麗なキプロスの星空が祭りの後の寂しさを増幅させるのだろう。
また、必ず戻っくるぞ、キプロス!