2016年5月30日月曜日

T、CJ1富士見決勝

CJ1富士見パノラマが終了。
結果、アンカーは平野選手3位、沢田選手4位。
国内レース開幕から表彰台は確保し続けているが、アンカーというチームにとっては惨敗となる。勝つことが使命であるチームにとって、3位も4位も最下位と同じ。重要なのは惨敗から何を収穫できたのか、悔しさから成果を得ることができたのか。。
優勝はBH中原選手、2位にBH恩田選手。FフォークサプライヤーであるSRSUNTOURが1~4位を独占し、アンカー前後はノンワークスのアマチュアチームで、29インチバイクである事実。
一方、あえてスポンサーをつけていない広いタイヤの選択肢。1選手あたり1.5名の充実したスタッフ体制。機材・ウェアは常時フルサポート。宿泊・食事・移動のフルカバー。
スタート時は、UCIエリートチームに負けない準備ができている。
でも3戦連続で負けた。
成績は監督の責任、成果は選手とスタッフの賜物。
その責任を果たさなければいけない。
次戦はチェコでの世界選手権、そして全日本選手権。アンカーはジャパンを象徴するカラーリングチームであることを胸に。





2016年5月17日火曜日

T、CJU八幡浜レース決勝

2016オリンピック代表選考を兼ねたCJ-U八幡浜MTB国際レースが終了。
結果、TREK山本選手が体調不良の苦しい中で優勝。実質的に3度目のオリンピック代表を決めた。
アンカーは沢田選手が3位、平野選手10位に終わり、オリンピック代表を逃した。
レースから2日が経った今、あらためて5月15日を振り返っている。このブログを書くのにその時間が必要だった。
(レースの模様はアンカーブログhttp://www.anchor-bikes.com/race/blog/ に記載)
このレースはUCIクラス1に昇格し、そこにオリンピック代表を決めるという要素が加わり、今季前半の最大の山場となるレース。アンカーとしても、自身としてもこのレースのために多くの労力と時間を費やしてきた。2月のキプロス・ステージレース、3月のトルコ合宿と3つのUCIレース、4月のワールドカップ・ケアンズ。そして先週タイ・チャイナットでのアジア選手権。すべてのチーム活動はアジア選手権とこの日に照準を合わせたもの。
しかし、レースには魔物が住む。「絶対」という言葉が全く通用しない世界だ。この日、平野選手は2度のトラブルに見舞われ、ファストラップを出す実力がありながら表彰台にすら登れなかった。沢田選手は3位を獲得したものの、調子の悪い山本選手を苦しめる展開にもっていくことができなかった。
アンカーというチームの宿命として、この成績は敗北であり、責任は監督である自分にある。
でも、このレースまでのプロセスで得ることができた成果は選手とスタッフ皆の力。
今、ブリヂストンアンカー・サイクリングチームは、進化の過程にある。
プロフェッショナルとして、レースを戦うことの意味を表現したい。
次は5月最終週の富士見。





2016年5月10日火曜日

T、アジア選手権決勝

2016年アジアマウンテンバイク選手権が終了。
結果、エリート男子はXCO とダウンヒルで金メダル。ジャパンナショナルチームは総数メダル5個を獲得。
XCOは山本選手が前人未到の8連覇を達成。
ダウンヒルは清水選手が3年振りのポディウムとなった。
XCO チームリレーは銅メダル、エリミネータージュニア銅メダル、ダウンヒル男子エリート銅メダル。

灼熱のタイ・チャイナット。アジア選手権史上最高気温の厳しい環境で、ジャパンチームは考えられること、出来る対策を全て行った。
ホテルは全員個部屋にしてメンバーが自分の体調をこまめにコントロール出来る体制、常にアイスボックスを用意、練習はメカニックフルサポート、全期間マッサー、会場入りは全て伴走。
バイクは毎回走行後にフルクリーニングし、オイルアップとワックス処理。コンプレッサーを持ち込み、タイヤ交換はどんな作業パターンにも対応。








XCOバイクだけでもトータル35台分のメンテナンスになるが、いつもの通り魂をこめることに変わりはない。コンマ0.01秒、1ミリでも速く走れ、手元の全てのバイクをポディウムの前に飾れるバイクに仕上げることがメカニックの使命。
しかし、全ての日本選手を表彰台に上げることは出来なかった。その場面では全力のつもりが、チームとしても、選手スタッフ個人としても課題が見つかるし、未熟な点もある。機材のセッティングもそう。
だから、チームジャパンも自分自身もまだ成長過程にある。完成していない。
これからも日の丸を背負う覚悟があるか?
あるに決まってる。まだ、自分は使命を果たしていない。






2016年5月5日木曜日

T、アジア選手権

アジアマウンテンバイク選手権のため、タイ-チャイナットに。
菜の花飯山サイクルロードレースの閉幕から間もなく出国し、今はここチャイナットにいる。
飯山では山頂が雪化粧しそうな寒さから夏日まで気温変化の多い季節たが、チャイナットは連日暑く、最高気温は40℃を軽く超える。一番下がる夜明け前でも30℃はある。
ケアンズで身体が順応したはずが、飯山を挟んだ事でリセットされ、再度この暑さに耐えるにはあと1日は掛かるだろう。
今回のジャパンナショナルチーム、XCOは7名、DHは4名、スタッフ5名。特にXCOエリートは、山本幸平選手の8連覇がかかる。
バイクの種類はすべて違い、共通ホイールが1組しかない。洗車だけで2時間かかり、ツールも初日からフル活動。
さて、明日は公式練習日。
アツサニモマケズ、アツサニモマケズ。





2016年5月1日日曜日

T、飯山レース第2日クリテリウム

5月1日。飯山ロードレース第2日目が終了。そして、10周年大会が閉幕。
(レース結果はJICFのHPへ)
朝の雨がコースをクリアにし、爽やかな空気に包まれた特設サーキット。ここは10年前から何も変わらない飯山のサイクルレースの聖地。クリテリウム(ポイントレース方式)で競う登録選手は、アジア選手権代表選考レースとあって早朝から駐車場を埋めた。
クラス3では30分+5周、クラス2では60分+5周、クラス1では学生レース最長レベルの90分+5周回。白熱した戦いが繰り広げられた。
一般選手は4歳から57歳まで幅広いカテゴリー。2.5㎞個人TT、200mダッシュ、2mスティルと誰でも楽しめるプログラムも飯山ならでは。
新緑の綺麗な特設サーキットでは、100万円のフルカーボンバイクと、ピンクの最小ストラーダが同じコースで走っている。10年前に理想形とした姿がここにあった。
そして、心配されたシーズン第1戦ならではの落車もほとんどなく、臨機応変な審判団、信頼できるモトバイク、協力的な地元スタッフがそれぞれの持ち場に責任をもって大会を完成させていく。コースの脇を歩きながら10年の月日を2つの無線機から入るコールを聞きながら感慨深く思い返していた。
スポンサー各社もこのローカルレースを素晴らしい賞品で盛り上げてくれた。
ANCHOR、FULLMARKS、shotz、SOTO、Klasmann、BH Japan、









JA全農長野、JA北信州みゆき、戸狩温泉スキー場。いつも変わらぬ支援に感謝し、10年を共に喜びたい。
最後のオルガナイザー権限は全員集合写真。これで宝物は10枚がコンプリート。
これまでこのレースに携わっていただいた全ての方々、地域の皆さん、選手に感謝を。
そして今、次の10年に思いを寄せている。
明日からMTBアジア選手権のためにタイへ渡航する。
サイクルスポーツを通して自分にできる全力を尽くそう。そう誓った5月1日。

ありがとうございました!